おすすめに BUCKCHERRY が出て、たまに聴く。
“Lit Up” だ。
全部を聴き込むというより、リフだけ浴びたいときがある。
イントロのあの感じだけでいい。
昔、福岡 DRUM LOGOS で見たライブも最高で、今でも思い出す。
60分くらいのライブなのに、爆発力のあるステージで、終わったときは放心するしかなく体験として強烈すぎた。
世に出る人間が、自分たちはこれだと知らしめるときの力。
“Lit Up” をたまに聴きたくなるのは、たぶんそこなのだと思う。
Veruca Salt の “Volcano Girls” も、私にとっては同じ扱いだ。
私が彼女たちに捕まえられたのは、この曲だった。
リフだけで一発で持っていかれた。
そこには、自分たちはこれで世に出るのだ、という気迫があった。
世に出る人間が、自分はこれだと知らしめるときの音。
名刺ではなく、殴り込みに近い。
B'z の “BAD COMMUNICATION” も、私にとっては同様だ。
3枚目のアルバムまでに売れなくてはならない。
その前に、ミニアルバムという逃げ道で好きにやった。
自分たちはこれだ、と。
どの曲も、どうすれば耳を掴めるかをちゃんと考え、綿密に組み立てられているのだろう。
でも、それだけではない。
その緻密さを土台にしながら、最後はそれを壊しにいくような力がある。
完成された設計図があるのに、完成度を突き破ってくる生命力を感じる。
だから、たまに聴きたくなる。
曲全部でなくてもいい。
リフだけでもいい。
国も違う。
時代も少し違う。
鳴っている音も違う。
でも、私の中では同じところに入っている。
世に出る人間が、自分たちはこれだと知らしめる音。
たぶん私は、そういう音をたまに浴びたくなるのだ。
